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猫額庭から(10)




いつもこの時期になると、隅でひっそり咲く花があります。春にひょろひょろと茎が伸びだすと、一体これは何だったっけ?と思い、忘れていると、房状にライム色の素敵な花が咲き出し、それがだんだん白くなって、ある日花がどさっと落ちてしまっています。何故どんな花か忘れてしまうかというと、春にひょろひょろ伸びてきた段階では、とても後々綺麗な花が咲く木に見えないからです。となりに、オオデマリがあるのも、紛らわしい原因。どちらも、似たような花が咲きます。日当たりが悪い庭ですから、幹も弱々しく、頼りないのですが、満開になったときの花の大きさと、枝の太さが合っていないような(笑)。ま、私が心配しても始まりませんが。そこで、今回しっかり調べてみました。似たようなあじさいの「アナベル」は仲間ですが、花と葉の形状が違いました。皆さん、この種では、かなり名前で悩んでいらっしゃるようです。

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調べた結果、これは、ピラミッドアジサイ ミナズキ(水無月)という種類のようです。いつ植えたんでしょうか(笑)?切花にすると水揚げがよくなく、毎年ほぼ残念な結果になるのですが、ネットで、「切り口を焼く」という方法があり、今試してみています。焼く事で、水を吸い上げる水管を広げたままにする事が出来るかららしく、素人には、理解に苦しむ「無茶な方法」としか思えませんが(笑)、科学実験のようで、面白いですね。ぱりっと、長く楽しめればラッキーですが、どうでしょうか。色味と、花の形がとても綺麗で、見ているだけで嬉しくなるお洒落な花です。「とても好き」と書いている人が多い。

※追記。。。。「切り口を焼く」方法、素晴らしいです。長年の悩みが解消しました。花持ちがよくなれば、主役の花になれ(うちのひょろひょろでも~♪)、斑入りのアイビーや白系の花とあわせれば、ブライダルブーケにもよさそうです。想像するだけで、美しい。。。ドレスは、もちろんクラシックなスタイルと素材で。

※追記2。。。結局、この方法ではあまり効果が無く、3日ほどで元気が無くなりました。花が開ききらないうちだったことが原因でしょうか?今次の方法を試しています。結果は猫額庭の(11)で。


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by jeweleyes1984 | 2014-07-23 17:39 | Flowers | Trackback

Downton Abbey-ish





DVD が届いたので、Dowonton Abbey を第4シリーズまで、一気に見ました。俳優が皆、魅力的なのはもちろんの事、ドレス、帽子、圧倒的な部屋の内装・家具・インテリア、そして洒落た会話、飽きずに見る事が出来ます。このドラマの世界的な成功の理由の一つは、そのテンポにある。。。と言われています。時代は、エドワーディアン、アールヌーボー、アールデコですが、第一次大戦をはさんだ、激動の時代。電話、電気、自動車が普及し始め、女性の社会的地位も向上、それに伴って、着る物も変化していく。もう、コルセットで体を締め付け、裾を引きずるような長いドレスを着ていられなくなるわけです。エピソードごとに、様々な事件・出来事が起きるわけですが、「だらだら長いだけ」が我慢出来ない私にはぴったりの、テンポと歯切れの良さ。召使達の料理・お掃除のテンポにもほれぼれします。単に急かされているだけなんですけどね(笑)。

さて、帽子です。好きで、幾つか持っていますが、カンカン照りでも、被らないのが好きという、変わり者です(笑)。最近は皆さん、帽子・日傘でしっかりガードの他に、Downton Abbey の晩餐の時のように(笑)、長い手袋もファッションのようですが(日焼け止め用?)、私はといえば、この年齢で、真夏にノースリーブで出かける事がほとんどです。皮膚に「何かが当たる」のが好きではありません。洋服以外は。ですから、基本的に、リング・ネックレスなど、アクセサリーも、好きなのに、身につけるのは苦手です。でも先日、月一回のフリーマーケットに出かけた際、あまりの日差しの強さに、帽子とスカーフが必需品だと悟りました。単に、無いと暑くてたまらないからですが。

これまでは、帽子は長年、壁にディスプレイするだけでしたが、今年は「引き継いだレース」から襟を留め付け、ヴィンテージの花でコサージュを作り、Downton Abbey 風に飾ってみました~♪ドラマでは、Violet おばあちゃん(Dowager Countess of Grantham)の帽子が一番素敵です。久しぶりに帽子を被ってみようか。。。と思ったのは、このドラマのせいでもあります。



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もう少しお花を増やすかも。

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by jeweleyes1984 | 2014-07-21 17:05 | Antique Lace | Trackback

猫額庭から(9)




若い苗(去年購入)のジュリアが、元気なベイサルシュート、サイドシュートを伸ばし、2番花を咲かせました。今は、3番花のつぼみがついています。明らかに、去年より良く育っている感じです。シュートについたつぼみはどうしたら良いのか、研究中。咲かせずに切るのがベストのようですが、色々試しております。ある方がサイトで、シュートのことを「子供のしつけ」に例えていました。早いうちにしつけないと、大変なことになるそうです(笑)。私は、過保護なもので、なかなか切れません→ばらの成長の為には良くないということですが、ばらの種類にもよるそうで、奥が深い。

花を植える事は、「伝染」するのかもしれません。私はあまり社交的ではないので、いわゆる 「世間話」は好きではないのですが、最近、3人の方と、花の話をする機会がありました。一人は、この5月に引っ越して来たばかりのお隣の方。ひろーい敷地の、新築の家なのですが、私が薔薇の花がら摘みをしていたら、声をかけられました。あまり話をしたことはなかったのですが、敷地が広いので、何か植える事を薦めました。先日、お隣を何気に見ると、お花の鉢がいくつか。何かほほえましい。

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もう一人は、超多忙な人ですが、薔薇の話をしているうちに、「薔薇=育てるのが難しい」の先入観を捨てて、試みに2種類の薔薇を、初めて購入。庭に植え、忙しい日々の中、薔薇の様子を毎日眺めているそうです。「張合い」のような、楽しみが出来たと言っていました。私でも出来ている事が、きっとその気にさせたのでしょう(笑)。

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またもうひとりは、うちの奥の通りに住んでいる人なのですが、私がぼんやり、今頃2度目の花を咲かせたパンジーを見ていたら、「かわいいわねー」と声をかけられました。冬越ししたパンジーであること。春に一杯花を咲かせて、ばっさり切ったら、また極小のパンジーを咲かせたことなどを話しました。やはり、パンジーの冬越しに驚いていました。冬の寒さが厳しすぎる土地だからでしょう。ひょっとして、「伝染」して冬越しにチャレンジするかもしれません。

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買い物の他は、あまり外に出る事はありませんが、たまたま猫額庭にいると、通りから声がかかったりします。お互い、ほんの数分違えば会うことも無いのに、不思議に思うことがあります。仕事以外では、極力一人でひっそり過ごすのを好むほうなので、ご近所と花の話などをしている自分に驚く事もあります。花は、私を話し易い「良い人」に見せているのかもしれません(笑)。




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by jeweleyes1984 | 2014-07-15 13:47 | Flowers | Trackback

フレンチ・アンティーク




ショップのカテゴリーで、「アンティーク・フレンチ。。。」となると、もういけません。ほとんど何でも、お値段が跳ね上がります。シルク生地、レース、陶器、ホーロー製品、アクセサリー、キリスト教関係アイテム、そしてもちろん、ビスクドールも。でも、何といいますか、とにかく洒落ているわけです。心のどこかに「好き」と「欲しい」ボタンがあるとすれば、かなりの品物が、そこに触れる。「他とは違うぞ」オーラ全開(笑)。二度とこんなシャビーシックなものには、出会えない。。。とむきにならせる魅力を持ったものが、目白押しです。さすがに、デザインの歴史が違いますから、グレード高く、相当こなれています。さて、大好きな私のフレンチ・アンティークを少し。

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ベッドスプレッドです。このパターンのものは、「フレンチアンティーク」となっている事がほとんどですので、フランスで流行したものなのでしょう。このベッドカバーも、フランスから来ました。sunflower popcornというクロッシュ編みのパターンのようです。この模様は、アイリッシュクロッシュに通じるものがあり、見かけるたびに、なんて魅力的なパターンなんだろうと思っていました。ただ、縁編みのデザインや、保存状態が気になり、何点か目にしても、ずーっと、手に入れるのを遅らせて来ましたが、やっと、完璧、理想的なものに出会いました。待った甲斐があったというものです。嬉しさ全開♪ 私はベッドは使いませんが、クロッシュ編みや、アメリカンアンティークパッチワーク、ヴィクトリアンクレイジーキルトが好きで、数枚持っています。ディスプレイ用です。本当に「絵になる方たち」です。
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購入する時点で、染みが少しある事と、一つの花がほつれてしまい、「応急手当」という風に、真ん中でぎゅっと絞ってあるのを、画像で確認していました。荷物が着き、調べて、補修するのに、30年ぶりぐらいに、レース針を持ちました(汗)。レース編みはやりませんので、針が無く、買いにいったところ、いつもの古着屋さんで、アンティークなレース針をもらいました。一本だけ、あるんですねー、都合よく(笑)。まるで、こうなることが解っていたかのようです。帯などを買ったので、おまけだそうです。いつも、優しい店員さんたちです。ただ、アンティークで嬉しいんですけど、編みやすくはありませんでした(笑)。昔は、こうだったんだろうなーと思いながら使い(目が拾いづらくすべりが悪い)、無事、補修したところも目立たなくなりました。少し補修しただけでも、汗。。。なのに、これを編んだ方。一体、どんな人だったんでしょうか。壁に掛けて眺めながら、想像したいと思います。
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 これが、私の拙い鉤針編みテクニックでの修復。もともとの作者様、申し訳ありません。
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もらったヴィンテージ鈎針。両側がスクリューではずせます。理由は不明。中に綴じ針でもいれるんでしょうか?


次は、お約束のカフェオレボウル。これまた、愛好者がいーっぱい。最近まで、ここに近づかなかった私は、幸いこれ一つしかありません。でも、これでお茶を飲むことはありません。なぜ?飲んでいて、ボウルに汚れが付き易く、実用に向かないと思いますが、皆さん、どうされているんでしょうか?カップボードに入れて、眺めているだけで幸せなんですけどね。沢山並べても素敵。。。っていう事は考えない様にします。
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meershaum(海泡石)という石をご存知でしょうか。凝りに凝ったパイプが、アンティークのカテゴリーにありますので、メシャムといえば、パイプです。素晴らしいですが、私のコレクションの範疇ではありません(笑)。私が心惹かれるのは、その石で彫られた、メダルのような飾りです。1800年代のものが多いようです。ルルドの泉などにお参りした折、記念品として持ち帰ったものなどが、数は少ないですが、いまアンティークとして秘かな人気です。軟らかいので、ミケランジェロもびっくりするような、細かい細工が可能なのでしょう。マリアや、幼子イエス、天使など、クリスチャンでなくても、「ほぉー。。。」と、見とれる美しさ。小さいものは、アクセサリー作家がペンダントに作り変えたり。これを下げる勇気はないですけど(笑)、部屋になら、飾ってもいいかなーと。
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私のmeershaumは、フランスから来ました。マリアと幼子イエス。というか、私は「母と子」として見ております。実は、マリアを、「母親の鑑」と思っているのです、わたくし(笑)。高校の頃、英語を外国人から学ぶ手っ取り早い方法は、バイブルクラスに行くことでした。動機、超不純でしたが、そのおかげで、聖書をたっぷり英語で勉強させてもらいました。聖書は、外国の映画、美術、文学などを理解するのに、あれば役に立つ知識。おかげで、外国の美術館にいっても、絵の深い意味がかなりわかり、とても便利です。
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優しさ、慈愛、慈しみ、哀しさ、愛おしみ、全てを受け入れる覚悟と静けさ。母としての理想がここにあります。







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by jeweleyes1984 | 2014-07-14 14:31 | Antique Lace | Trackback

思い出の布で




日本中どこのお宅にも、箪笥の中にしまったままの着物があるのではないでしょうか。古着屋さんに行くと、あふれんばかりの着物。日常的に着る人が少なくなりましたし、形見として残されて、捨てるに捨てられないというものもあるでしょう。でも、そのまま残しても、結局処分したり、まとめて古着屋さんに売ったり。。。という、悲しいことになります。もともと、着物は高級な「素材」です。また、和裁士さんが、時間をかけてきちんと仕立てたものばかりで、ミシンで縫うより、手間がかかっています。利用しないままではもったいない。最近お母さんを亡くした知人に、残された着物を、しまっておくのではなく、いつでも目に出来る、パッチワークの作品などにして飾る事を勧めました。ある女優さんが、10cm四方ほどの着物地を接いだだけですが、思い出の着物を、素晴らしいコタツ掛けに仕上げていました。あまりに素敵で、パッチワークは全くやらない私でさえ、気持ちが動いたほど(笑)。

私は、古い着物は洋裁の材料として見ます。着物として着ようにも、手が長いので、私より背の低い人のものは、合いません。それより「シルク地の素材」と考えたほうが、利用価値があります。また、本当に質が高く手間がかかったものの割に、需要があまり無いので、値段的にもびっくりするほど手ごろです。父・母・祖母が、日常的に着物を着ている中で育った私には、それは悲しい点でもあるのですが。

さて、私がフォーマルとして愛用しているのが、父が残していった髭紬(ひげつむぎ)のドレスです。着物のマナーからいけば、紬=普段用のおしゃれ着ですが、洋服になると、もとは着物の紬だとは誰も思いませんので、「あらら、ドレスに何か糸くずついてますよー」ぐらいにしか思われません(笑)、とても深いグリーンで、ネップのあるシルク地という感じです。箪笥に寝かせておくより、どんどん着た方が、絶対喜んでいるはずです。父も着物も(笑)。

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娘の結婚式に。私に留袖は似合わないので、やめました。娘の結婚を、生きていれば一番父が喜んだはずですから、父にも出席してもらう意味で、形見の着物で仕立てました。ブローチはカメオで、The Doves Of Pliny のモチーフです。オリジナルはローマにあり、1737年発見された超微細なモザイク画です。4羽の鳩が、水を飲んでいる有名な絵柄で、静かな雰囲気から、モーニングジュエリーと考えられています。カメオバージョンと、マイクロモザイクバージョンがあります。父を偲ぶ意味で、このドレスとブローチを選んだ事、娘が未年生まれなので、バッグはアンティークの羊の模様のプチポアンを選んだ事は、私だけの特別な気持ちだったのですが、結婚式から3年以上経ち、先日娘の友人からメールをもらい、このドレスとアクセサリーがとても印象に残っている。。。と言ってもらいました。式場の案内係の人にも、バッグを褒められました。アンティーク、皆さん好きなようです。しかし、良くチェック入れてるってことですか(笑)。
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これは、ヴィンテージ(1960年頃)の模造バロックパールのネックレスで、Les Bernard のもの。とても良く出来ています。姪の結婚式には、このアクセサリーを使いました。ドレスは、これとは違う、レースで作ったものを着ました。
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元生徒の結婚式には、このセットで。濃いグリーンのエンジェルカメオをつけました。花嫁のお姉さんが、このドレスとエンジェルカメオが印象的だったと、式のあとで、これまたお母さんを通じて感想を頂きました。また甥の結婚式の時には、花嫁さんのお母さんから、このドレスを褒められました。フォーマルとして、普通では無いので、印象に残るのでしょうね(笑)。「みんなと同じのは嫌」。。。が前面にでているんでしょう。逆に、目立つのかもしれません。
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アクセサリーを選ばないシンプルなドレスです。でも、着るたびに、誰かに何かを言ってもらえる、果報者のドレス。目立ちがり屋だった父は、きっと喜んでるでしょう(笑)。パールは、「捻くれた私の性格」に合っているといいますか、バロックが好きで、これまた避けて通れません。これから、もっと飛びぬけて変形のものを、手に入れる予定です。バロック度が、どんどんあがって来ています(笑)。ただし、バロックに心奪われると、真円のものは、全く着ける気がしなくなくなりますので、注意が必要です。





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by jeweleyes1984 | 2014-07-12 00:25 | Sewing・Knitting | Trackback

Angel, Angel, Angel



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エンジェル好きな人、この指とーまれ。当ブログのヘッダー画像も(右側→)、アンティークのエンジェルです。木か漆喰製で、スペインから来ました。とても魅力的ですが、絶対、どこかの教会に居た子達です。どんな経緯で、日本の私の部屋に来たものやら。犯罪絡みで無い事を祈るのみです(汗)。スペインのネットショップの人は、とても良い人でしたけど(笑)。
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骨董の世界は、結構危ない。日本で盗まれた仏像が韓国に渡り、返す、返さない。。。でもめていますし、中東では、内戦のどさくさで、美術館から展示物がごっそり盗まれ、ヨーロッパや、たぶん日本で売買されていたり。日本は盗品の良い市場。まぁ、古くはイギリス、フランスなどが、ごっそり他国の宝物を持ち帰ってますけど。ただ、そのおかげでロゼッタストーンの解読や、文化財の保護が出来たのですから、何が良くて何が悪いのか、良く解らない世界でもあります。大英博物館に展示してあるパルテノン・マーブルは、もともとギリシャのパルテノン神殿を飾っていたもので、ギリシャが「返せ」と言ってますが、それに応じていません。また、大英博物館の古代アッシリアの壁画彫刻は、よだれが出るほど素晴らしいのですが、これも「お持ち帰り」したもので、「返せ」と言われるのももっとも。
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さて、物騒な話はさておき、可愛らしいエンジェルです。私が好きなタイプのアンティークジュエリーは、ポーセリン(陶器)に細密画を描き、焼いたもの。描き手によって、微妙に色彩、絵柄がかわるので、いくつでも集めておっけー。。。となる、困った分野です。エンジェルの作品としては、Dieppe Ivory と呼ばれる、象牙細工のものがとても美しい。17世紀フランスのDieppeで興った産業で、エンジェルだけでなく、とにかく全てが圧倒的な美しさです。カメオ、ヴィクトリア時代の花のブローチ。ため息をつく事はあまりない私ですが(性格超冷めてます)、こればかりはもう息を呑むほどの美しさ。ただ、これまた「象牙」ですから、問題山積。ワシントン条約で輸出禁止→再開、密猟など、次から次。自然保護などという概念が無かった当時は、象牙加工産業用に象牙捕り放題。ある意味、何も知らず「幸せ」な時代だったはずです。まさに ’ignorance is bliss' 陶器のエンジェルなど、害も無く可愛いものです。
 
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幾つかあるエンジェルのブローチのうち、父(着物好き)が残した深い緑の着物をリメイクして作ったドレスに合わせているのが、上の緑の背景のものです。とても気に入っています。
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右は、Made In Japanの子供用ティーセット。戦前のものだと思います。左は、日本が真似をした本家のイタリアの陶器。どちらもあばうと系で、ゆるゆるの型取りと、絵付けです。日本のほうのつまみは、りすちゃんなんですよ。可愛い。
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ミニチュアの馬車を、エンジェルが鞭を持って走らせています。たぶん、アンティークの卓上塩入れ(salt cellar)?驚くほど、細かい細工です。エンジェルは御者台に差し込まれていて、動き、荷台にはガラス製のケースがはめ込まれています。左は子供部屋のお守りで、crib medal。
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右のアイボリーのようなもの2点は、本物の象牙ではありません。エンジェルがついた古い模造Dieppe。子供部屋にお守りとして飾られたもので(guardian angel crib medal)、ルルドの泉のお土産のようです。左のエンジェルは、以前記事を書いたBruの腕が入っているジュエリーボックスから取れた飾りです。今では、立派な(笑)ブローチになりました。金属の枠も、金具を利用して作るのですが、金工が出来るわけではないので、本当に大変です。金工を勉強したほうが早い(笑)。
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これらのブローチのエンジェルの原画は、ドイツアルテ・マイスター絵画館所蔵の「サン・シストの聖母」(c1513-14)で、ラファエロ作です。私のブローチも、18世紀ごろのものと思いますので、古くから人々に愛されたモチーフなのだと解ります。下は、陶板のみ手に入れて、ずーっと合う枠を探していましたが、アイボリービーズをしまっていた箱の中に銀製の枠発見。これまたどうにもこうにも使いにくい枠で、もう利用を諦めていたほどですが、工夫してはめ込んでみました。良い出会いがあり、これからは、ブローチとして活躍してくれそうです。
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さて、うちにあるアンティークのエンジェルアイテム(一部友情出演あり)を色々並べてみましたが、画像に整理出来て、すーっきりしました(笑)。。。。と今は言っていますが、また増えた折には、ここに追加していくかも。なるべくそうならないよう努力したいと思います。


*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*.*.。.:*

↑と言ってるうちにふえました~♪


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これはエンジェルでは無く(洗礼者ヨハネ)エンジェルのお友達。このブローチが生まれた経緯は「三位一体 」の記事で



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by jeweleyes1984 | 2014-07-10 01:05 | Antique Jewelry | Trackback(1)

似合わないと諦めていたもの


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ネットで商品を購入する際は、限られた情報(数枚の画像)でそれが自分に似合うかどうかを決断しないといけません。試着したり、鏡の前で体にあててみて感じを確かめられれば良いのですが、そこが画像のみで買う場合の危険な点です。実物を目にして、ショックを受けないように、注意しないといけません。画像は、往々にして、人を騙しますから。

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私は小さいアクセサリーはあまり好きではありませんが、かといって大きいアクセサリーも抵抗があります。年配の方が、大ぶりのシルバーのアクセサリーなどをしているのを「見る」のは、好きですけど。
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先日、アンティークのアイボリーのネックレスのことをふと思い出しました。とても気に入って手に入れた割には出番が無く、短かすぎる(バランスが悪い)から着ける気にならないのだ。。。と気付きました。そこで、アイボリービーズを足して長くすることに。さて、そのアイボリービーズです。どこに仕舞ったか思い出さないといけません。記憶を手繰り寄せ、無事見つけ出し、長さを伸ばす事が出来ました。そして、同じ箱の中に、ずーーーっとしまったままの、インディアンジュエリー系のネックレスがあるのを目にしました。そこに仕舞ってあったのは、覚えています(笑)。はい。出番はこれまで皆無。う~ん。。。なぜ買おうと思ったのでしょうか?いや、その時は「ツボ」だったはずなんですよ。やはり、微妙にサイズが大き過ぎたようです。きっと世界中、こんなふうに買ってはみたけれど使わないアクセサリーがいーっぱいあるんでしょうね。そもそも、私が手に入れているということは、それは売っていた人には「不要」だったからですし。

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でも、そろそろ老い先も短くなってきたことだし、何でも身につけてみましょ、と思い直しました。今まで出番が無かったのは、洋服のせいでは無いかと思い、ナチュラル系の普段着に合わせてみました。あらら、何だか良い感じ。でもこれだけだと、プリミティブな部族の酋長さんみたいなので、これまた買って20年ほど一度も使ったことのない、ビーズのネックレスを足してみました。ドレッシー系と素朴系が一緒で、ほどほどになりました。処分しなくて良かった。気に入って、毎日でも良いくらい(笑)。近所のマーケットに行く時もしていきます♪大ぶりでも大丈夫。洋服の色と、形が大事みたい。


以前、普段着にイヤリングなどアクセサリーフル装備で、お買い物に行くご婦人を良くみかけました。確かに、似合っては無く、ちぐはぐでした(汗)。でも、これぞファッションの原点だ。。。とも思いました。気に入ったものでおしゃれをを楽しむ。いいんです。誰に迷惑をかけるわけでもないのですから、好きに楽しんだら良い。人生は短い。

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ビーズは、木と、ボーン(骨)ですが、中央に下がっている鷲は、硬い木を削ったものです。とても良く出来ていて、きっとナチュラルな色合いと、この鷲のビーズに当時惚れ込んで、手に入れたのでしょう。鷲・鷹ずきなものですから。ただ、しばらくぶりに見ると、鷲の足が片方欠けています。そこで、パテで足を作りました。どちらの足が無かったか解らないほどに「完治」。今ではこの鷲が、あまりにも可愛くて、撫でたりしてます(笑)。5歳の子が、これを見て「かわいい。。。」って言ってくれました。ありがとうー(涙)。日の目を見る事が出来て、良かった。これからは、この鷲を、私の守り神にしたいと思います。






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by jeweleyes1984 | 2014-07-08 22:26 | Antique Jewelry | Trackback

Georgian Seed Peal Jewelry





アンティークジュエリーを集めている人にとって、心惹かれる時代はいつでしょうか。ジョージアン(1714–1837),ヴィクトリアン(1837-1900)と、それに続くエドワーディアン(1900ー1914)。それをはさむように、アールヌーボー(1895–1915)もあり、その後、アールデコ時代(1915–1935)もあります。一番良く目にし、言われるのが、ヴィクトリアンジュエリーでしょうか。市場でも、はっきり年代がわからないと、とりあえず「ヴィクトリアン」。。。と、便利にひとまとめのような気がします。

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母からもらったもの、アイルランドの友人のお母さんがプレゼントしてくれたもの、外国で買ったものなど。リングピローを作りジュエリーボックスに収納しています。


エドワーディアンは高級素材(プラチナ等)を使い始めた時代で、あまりにも「きちんとした」洗練された作りのせいか、逆に面白味に欠けるような気がします。繊細で、きちんとしすぎると、お行儀良過ぎて私には合いません。その点、ジョージアン・ヴィクトリアンは、まだ自然素材、シルバーを多用、金も9K,10K,14Kなど、お手ごろなグレード。石の研磨技術も、あばうとさが残っていて、温かみを感じます。また、ユニークな風習・文化がより濃くジュエリーに反映されている時代でもあります(メメント・モリ、モーニングジュエリー、ヘアージュエリー、好きな人の目の部分だけを細密画のジュエリーにするなど)。

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ローズカットのリング(ジョージアン)と、ヴィンテージのHamiltonの時計。どちらも日常的に役立ってくれている優れものです。


アンティークダイヤモンドに「ローズカット(17世紀頃~)」という、ばらのつぼみ型のカットがあります。当時の明かり=ろうそくの光で、輝くように考案されたカットで、鏡のような反射の仕方。。。と言われます。その後、ろうそくの時代は終わり、カット技術の向上(19世紀末ブリリアントカットの考案)で廃れたのですが、最近またアンティークブームから、復活しています。ブリリアントカットのような完璧さが好きか、ローズカットのようなあばうとさが好きか。。。が、最終的には、「アンティークジュエリーが好き」か、まで繋がっているような気がします。40年前、婚約指輪として縦爪ダイヤを「お約束」のようにもらいましたが、今なら要りませーん(笑)。4C(color、 clarity、 carat、 cut)も、今となっては大して意味なし。もっと早くこの世界を知っていれば、迷わずアンティークのものを貰いました。残念。これから結婚するひとが羨ましい。お値段お手ごろですし、「給料の3ヶ月分」も必要ありません(笑)。

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このローズカットダイヤモンド、グレードは高く無く、内包物があり、研磨も適当ですが、何故か輝きは抜群。



「ジョージアン」と一般に言われているうちで目が離せないものに、シードパールで作ったタイプのジュエリーがあります。それも、一般に良く目にする金属の台にシードパールをあしらったものではありません。土台はマザーオブパール(白蝶貝)。それに細かい穴をあけ、白いホースヘアー(馬の毛)で、極小の淡水パールを留めつけたものです。このシードパールが冗談みたいに、小さい(笑)。1mmぐらいでしょうか。レーザーも無い時代、一体どうやって穴を開けたんでしょうか。シードパールはそれぞれが不ぞろいで、輝きも現代のものには劣りますが、魅力は底なし(笑)。下のセットになっているものは、修理が必要ですが、あまりの小ささにずっと思案中。ホースヘアーで留めつけている事が、長い年月の間に破損を招く原因となっています。不足のシードパールは、アンティークのものを準備してありますので、悩みながらゆっくり修理に取り組み、完成しましたらご報告いたします(10年後くらい?)。


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この画像がほぼ実物大ですので、シードパール一個の大きさがどれ程かお分かりいただけると思います


今ひたすら視ているDownton Abbeyという、イギリスのドラマがあります。今年4月、友人のEllen(同い年です)が研究のため来たとき、「このシリーズが終わってしまったら、何を楽しみに生きていけばいいか分からない。ドレスが素晴らしいわよ」と絶賛していたものです。ひたすら研究大好きな学者の彼女にしては、ちょっと意外。同時期に、大大だーいすきな、「シャーロック」の新シリーズが放映され、これを凌ぐものなどあるはずない。。。と思っていましたが、そこまで言うなら、と視たとたん、すっかり魅了されました。ドレス、アクセサリーは、好みの時代より若干後(上記の区分ではエドワディアン~アールデコ)。でも演技者、会話の魅力的なこと。全編、様々な「思いやり・愛情」のストーリで、世界を魅了しただけのことはあります。調度品、暮らし、勉強になります。NHKの次の放送まで待てないので、DVDをシーズン4まで取り寄せました。おすすめです。その時代に生まれていたら、自分はどんな階級の、どんな仕事をする人であったろうかと、考えながら見るのも良し。しっかし、貴族さんも、大変だったんですね。自宅で、毎晩正装してディナーなんて、滑稽なほど。ティアラ・ロングの手袋までつけてますけど。一日に6回も着替えていたそうです。 


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上段ーDownton Abbey で、Maryが、同じようなぶどうのイヤリングとネックレスのセットをつけていました。私のものは、ブローチです。素材は白珊瑚で、ヴィクトリア時代だと思います。中段ーもともとイヤリングだったものらしいですが、一つしかありませんのでブローチにしました。下段ーヴィクトリア時代のターコイズとパールのリング。Downton Abbey の時代設定はエドワーディアン以降ですが、Maryがつけているのは、当然母親、祖母、曾祖母などから受け継いだもの。。。という設定でしょうから、ヴィクトリアンがメインのような感じです。「宝石を受け継ぐ」という事に、日本・外国、あるいは高価であるかどうかに関係なく、母と娘の間の温かいつながりを感じます。


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by jeweleyes1984 | 2014-07-04 13:32 | Antique Jewelry | Trackback


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