<   2014年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

ドレスと帽子


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材料も、ヴィンテージの花も沢山コレクションしているのですから、さっさと形にすれば良いようなものですが、なかなかこれが、理想通りにはまいりません(汗)。でも、パッチワーク・キルト、洋裁、ビーズワークなど、手仕事の好きな人の材料のストックは、似たようなものだと思います。とにかく、溜まってきます。持っていても、欲しくなります。で、収拾がつかない状態に。教室などを開いている方は、それでも、生徒さん達に見られてしまいますから、何とか「綺麗」を保つでしょう。私のように、裁縫部屋で一人孤独に手仕事を楽しむ者は、危険です。そこで、涼しくなったら、裁縫部屋を徹底的に整理しようと考えております。いえ、土地柄、もうすっかり涼しいんですけどね(笑)。今日も、人形部屋には、涼しい秋の風が~♪まだ、機が熟していませんが、「よーし!」となったら、徹底的ですから。
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気分が乗っているときには、人形にドレスを作ったら、帽子も、靴も、靴下も、一気です。さすがに、ミシンを3台ほどだめにして、昨年新しいミシンを手にいれてからは、負担のかかる材料や革などは縫うのをやめました。もう、あらかたみんな靴はいてますし。

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帽子も、ドレスも箪笥に一杯しまってありますが、少しずつ画像に撮ってコーディネイトしてみようと思っています。箪笥を掘っていると、ああこんなのも作っていたんだ。。。と、懐かしく思うこともあります。でも、ただしまっておかずに、ドレスと小物だけを大きなガラスケースに収めて、私だけの「ドールドレスブティック」として(Jumeau のお店のように)、ディスプレイして楽しむ事を妄想中~♪






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by jeweleyes1984 | 2014-08-28 22:38 | Doll Dress | Trackback

Whitby Jet アクセサリー


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よく、漆黒のことを、ジェットブラック。。。といいますが、これはJetという石の、黒の深さからきています。「石」といいましたが、正確には、Jet は木の化石で、1億8千万年(ジュラ紀)の歴史を持っています。本当に、素晴らしい「黒」で、魅力的です。イギリスのWhitbyが産地で、「Whitby Jet」 として有名です。

特に宝飾品として脚光を浴びたのは、イギリスのヴィクトリア女王の時代。夫アルバート公が亡くなった時、喪に服すため、ジェットのアクセサリー(mourning jewelry)をつけたことから。。。と言われています。当時、流行したアクセサリーのデザインは様々で、ブローチ、ネックレス、ブレスレット、指輪などが作られ、現在でもアンティークジュエリーのカテゴリーでは、ヴィクトリア時代を代表するジュエリーとして人気があります。

アンティークカメオは大好きですが、特に好きなのは、Whitby Jetにシェルカメオがはめ込まれているもの。なぜ特別にこのタイプが好きかというと、Jet の黒とシェルカメオの肌色の組み合わせが、とりわけ美しく思えるからです。カメオには、金属の枠が普通ですが、モーニングジュエリーの一種として、全体が黒一色のブラックカメオや、シェルカメオとの組み合わせのものが作られたようです。


さて今回、カテゴリーが「アンティークジュエリー」なのに、なぜこの記事のタグが「手仕事」なんでしょうか?カメオ細工師でもないのに(笑)。いえいえ、ちゃんと手仕事が加わっています。
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これはアンティークの、オリジナルのWhitby Jetカメオです。モチーフは、ギリシャ神話の Eos と鷲(Nyx)。Eos は暁の女神、Nyx Eagleは夜の女神。二人が一緒に彫られたカメオ(Night and Day)もよく見かけるモチーフです。「暁の女神」にふさわしく、朝の光の線も彫られています。Jetは軟らかい素材なので、ところどころ薄い欠けもありますが、黒と肌色そして白の組み合わせが本当に魅力的で、大好きなカメオです。
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このカメオに、「手仕事」が。同じEosのモチーフですが、これは、ルースで手に入れました(1870-1910の物とのこと)。枠が無い。彫りがあまりにも魅力的で、枠がないとあとあと大変になる事が解っているのに。。。です(汗)。特に、金属でなら国内でも何とかなりますが、Whitby Jetで、合う枠探しとなると、もう、「砂の中から針を探す」ようなものです。今でもイギリスのWhitbyでは、ジェット製品を作っていますから、最悪、「カメオを送って枠を作ってもらう」案も、頭の片隅に。そこで、ヴィンテージのプラスチックで代用しました。。。。と、簡単に言いましたが、これすら大変です。このサイズに合うヴィンテージカメオを手に入れ、カメオ部分をはずし、サイズを微調整してアンティークカメオをはめ込む。。。の作業が必要です。カメオが湾曲していることもあり、ぴったりはめ込むのは、至難の業。今回のように上手くいけば、達成感一杯ですが、だめなら、いつまでもカメオは「裸」のままです(涙)。
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これも手仕事あり。このカメオは、黒背景のルースカメオを、アンティークのWhitby Jetの台に貼り付けたものです。これも別々に手に入れたものですが、ぴったりカメオが台に納まりました(涙)。とにかく、カメオを見つけるのはそれほど難しくない。それに合う枠探しは、至難の業。もう、懲りましたので、これからは、やめておきます(笑)。


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Whitby Jetの、モーニングジュエリーの例を少し。どちらもピンですが、私は二つを一緒にしました。すずらんのピンと、下は母と娘でしょうか。Jetに白のエナメルで描かれています(何故か左の人物はうすいピンクで色付け)。簡単な線画ですが、何か悲しく、惹かれる絵柄です。母を亡くした子なのか、子を亡くした母なのか。一緒に遊んだ楽しい日々を描いたもののように思えます。どの時代、どの国でも、思いは同じ。。。という事です。
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Whitby Jet の大型アンティークペンダントヘッド。裏面はガラスになっていて、この中に写真や、亡き人の遺髪などを入れるように作られています。おそらく未使用で、空の状態で手に入れましたので、内側のJetの、荒削りで自然に近い状態を見る事ができます。
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同じく、Jetのロケット。アンティークの女性の立体的なカメオとロケットを組み合わせてみました。
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             Jetの本型のロケット。黒珊瑚と合わせて、ネックレスに。


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その他、「なんちゃってウィットビー」や、「わたくし作モーニングジュエリー」も加わりました


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製作秘話はこちら
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製作秘話はこちら

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制作秘話はこちら

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by jeweleyes1984 | 2014-08-27 14:54 | Antique Jewelry | Trackback

まるで修行。。。




フレンチアンティークのベッドカバーを今、修理しています。修理の範囲が広すぎて、「捨てればー?」という声がどこからか聞こえて来そうですけど(汗)。フランスの人も、きっとそう思ったでしょうが、この編みの細かさを見たとき、捨てるに忍びないと感じたのしょう、彼女のショップで販売していました。もう一つ、似た様なベッドカバーをご紹介しましたが、その時も、「一体誰がこんな細かい仕事を。。。」と、驚嘆しました。でも、これと並べてみると、それは編みがざっくりしているような(笑)気がするほどの細かさなのです。どうやって編んだのでしょうか?「手編み」って言ってますから、太番手のレース糸を、棒針で編んだようです。この糸の太さを棒針で編むなど、眩暈がしますけど(笑)。説明にも、「鉤針は進みが速いが、棒針はそうはいかない」とありました。

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        もう、裂けまくりですね~(笑)裂けても美しいから立派です。


ショップの画像では、全体を見せていたわけではなかったので、修復の仕事がこれほどだとは、実物を目にするまで、わかりませんでした。「使える部分を、クッションとかに利用できますよー」のような説明で、一瞬、そうするしか無いかな~という気になりました。大きく裂けてしまっていて、針で編み目を手繰り寄せて縫い合わせることが到底無理な箇所が幾つか。そのほか、全体にほつれが一杯。その数200箇所とか、そんなレベルです。ふち編みときたら、もう悲惨な状況。でも、本人(このカバーさんです)は、きっと元のベッドカバーのままで、生まれ変わりたいと思っているはずです。「心の声」が、聞こえたような。

で、四の五の言わず、少しずつ修理を始めました。木綿のレース糸は、健気にも、良く縫い針を捕えてくれて、びっくりするほど綺麗にほつれた箇所を縫い合わせる事が出来ます。絶望→希望に変わった瞬間でした。ただ、ふち編みの部分は、全てカットする予定です。アメリカでフリンジをひたすら検索していたら、ヴィンテージで、理想通りのものがありました。今、日本に向かっております(笑)。しかも、この子(と呼びたい程の愛着)にぴったりの用尺分。8ヤード。補強とキルティングを兼ねて使うレースも、色合い、模様がなかなか合いませんでしたが、手持ちの中から使うものが決まりました。必要量が30メーターとか、半端無いです(汗)。
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修行僧のように、針を持ち、少しずつ黙々と修理しています。本当に、私にとって好きな作業なんだなーと思っています。「いらいらする性格の割に修理は好き」という不思議。禅の修業では、座禅を組み、お経を唱える事だけが修行ではありません。炊事、掃除、洗濯なども、修行です。家庭でも同じで、料理、掃除、裁縫の中にも「悟り」がある。。。と、鈴木大拙さんが仰っていた様な気がします。有難いことです。心を込めて、一心に仕事をする。私が戒めとしないといけないところでもあります。いらいら、気が急くものですから。
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少しずつ、元気を取り戻して来ました~♪レースを使ってミシンキルティングで裏打ちする予定


フランスの人に、「修理(修行かも)始めたよー」と連絡したら、彼女も修理しないといけないものがあるそうで、このベッドカバーの修理が終わったら参考に見せて欲しいとのこと。方針が決まるまでは、あまりの必要作業量に「放心」状態でしたが、一旦決まると力が出るタイプです。果たして、この状態から生まれ変わる事が出来るのか?このブログのテーマにぴったりです(笑)。





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by jeweleyes1984 | 2014-08-26 12:43 | Sewing・Knitting | Trackback

あけびのかご




あけびのかごはお好きでしょうか?さすがに、10代の子で好きな人がいるとすれば、「渋すぎ」です(笑)。中年以降の、色々バッグも持ってきたけどそろそろ「自然回帰」。だれもが持っている物でなく、ブランド物でもなく、自然の素材を使った、自分だけのものを持ちたいわ。。。と思う年代の人達が、惹かれるものかもしれません。
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いつもの古着屋さんで、この端布を見つけ、全部使いましたが、つぎはぎです。色合いが超ツボ。


私は、それが名産である土地に暮らしていますので、あちこちで、売られていますし、全国的にも有名なお店も近くにあります。また、三内丸山遺跡では、縄文時代の「網代編みポシェット」まで出土しています(笑)。この4月Ellenが来たとき、仕事の合間の休憩時間に、あけび・山ぶどうなどの、バッグの話題で盛り上がりました。Ellenは、山ぶどうの「みだれ編み」に心底惚れ込んでいるようでした。なかなかハンサムです。チャンスがあれば、私も、ひとつ。。。いや、バッグありすぎでしょ。危ない、危ない(笑)。
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さて、私のもっているあけびかご。何の変哲もありません。でも、母の知人作で、母からのプレゼントなので、意味があり、私はこれを使います。地元のご婦人で、「あけびかごが嫌い」という人達の意見を聞くと、とにかく洋服に引っかかる。固くて融通が利かない。。。などが理由。たしかに。それに、お財布などを入れたとき、何だか心配ですよね。それを解消する意味も兼ねて、古布で、飾り布をつけました。内側も、古い羽織を解いて、内張り、ポケットもつけました。飾りは、古いかがり手まり(ツボ)、見通しの良い蓮根、瓢箪の鈴。縫い付けはとても大変でした。どこに針刺していいやら解らず、自分の指に何度も刺しました~(涙)。
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蔓細工のためには、まず、山に分け入って材料を探してくる人が必要です。このごろは、なかなか材料も手に入り難くなっているとの事です。決して洗練されたものではありませんが、このかごを持つと、山の自然に触れているようで、愛おしさ格別。



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by jeweleyes1984 | 2014-08-25 15:59 | Sewing・Knitting | Trackback

Jumeau Girls のドレス




今私の人形部屋にいるJumeau Girls のドレス・帽子は、全て私がヴィンテージやアンティークの素材で手作りしたものです。大きい子には、アンティークのベビードレスを手直ししたものもあります。
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                           紫のシルクで。
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                アンティークの大人のキャミソールをリメイク。
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  右上のくまちゃんは、Malzo さんから頂いたもの。この子にも、帽子を作ってあげました~♪
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クラッシックなお顔のJumeauです。幾つかの衣装と共に(お約束のコルセットも)、ぴったりサイズのトランクに入っていました。初期のオープンマウスで、米粒ほどの小さな歯がならんでいます。アンティークの、まだカットしていないオーガンジーのドイリー(刺繍済みのもの)生地という、不思議な素材を利用しました。
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この大きなTete Jumeau は、私の人形達の中で、多分一番の衣装持ちです。でも、このアンティークのベビードレスをリメイクしたものを着せたら、他はもう箪笥の中でおっけー(笑)。。。となってしまったほど、良く似合います。このレースの種類は、何でしょうか?Brussels Lace のような、とにかく、糸が細く、あまりに手が込みすぎていて、眩暈がしそうです(笑)。赤ちゃんへの愛情を感じますねー。帽子は古い大人用のものをリメイク。この子は、帽子も、10個以上持っていますが、これが一番似合うので、キャビネットの中でずっとこのセットのままです。靴は、子供用。これまたとても手の込んだものですが、補修が必要でした。靴も数足ありますが、これが一番素敵です。
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by jeweleyes1984 | 2014-08-22 12:56 | Doll Dress | Trackback

まだまだ夏休みの課題ーその4




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夏休みも終わりましたが、明日、母がお世話になっている介護付きアパートに、帰省中の息子と訪ねる折、プレゼントを持って行く事にしました。去年暮れに、母は息子(私の兄)を亡くしたので、これからの余生を、とにかく「楽しい事で一杯にしてあげたい」と、娘として心に決めています。母の涙を見たとき、「ああ、年老いたこの人を泣かせてはいけない」と思いました。もう高齢で、旅行へもいけませんし、食べたいものといっても、そうたいしてあるわけではありません。疲れるので、長時間の外出も無理です。でも、大好きだったフリーマーケットや、ちょっとしたショッピング、自分の家の様子を見に帰りたい。。。など、行きたい場所もまだあります。お洒落をする元気も。娘がこの夏帰省してみんなで食事に出かけたときは、お洒落をし、きちんとお化粧もして、私達の迎えを待っていました。感激した瞬間でした。女性が、お洒落や、お化粧を全くしなくなったときは、きっとほとんどの事に興味を無くしてしまった時なのでしょう。「欲しいものがある」のは、とても大事な事なのです。この夏休み中に、お気に入りの美容院で、パーマをかけにも連れて行きました。幸い、アパートのすぐ近くなので、母の手を引いて、のどかな田舎道を歩いて行ってきました。パーマをかけて、職員の皆さんに「10歳は若くなりましたよー」と褒めてもらっていました(笑)。

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息子がスリッパを母の為に買ってくれましたので、私がその入れ物を作りました。週2回、デイサービスに通っているのですが、お気に入りのスリッパを持参しているようなのです。前回見たとき、普通のビニール袋に入れていましたので、夏休みの最後の課題として、スリッパ入れを。素材は、古い帯と着物。そして、持ち手には帯締め。和物三人衆(笑)。あとは、ヴィンテージのレース、ブレードなど。レース大好きなひとなので、気に入ってくれるとおもいます。縫った後でひっくり返すと、「センス入れ」のように、あっという間に裏つきで出来上がりです。2時間もかからず出来上がりました。ひっくりかえして、あら、これリバーシブルでもいいんだー。。。と、解りました(笑)。表・洋風、裏・和風。まったく意図せずに、面白いものが出来ました。喜んでくれるといいな~♪ ※

※追記。。。。この後、これにリボンと黒のビーズ飾りをつけて母に渡したところ、あらら、涙ぐまれてしまいました(笑)。使い道が無く、処分しようかと思っていた材料と、手持ちのレースであっという間に出来たんですけど。思わず息子と苦笑。でも、悲しくて泣いたんじゃないから、いいかー(笑)。

有難い事に、きつい母であり、きつい娘であっても、お互い人生の終盤になると、許せる事が多くなってくるものです。アメリカ人のEllenとも話すのですが、何処も、母・娘、嫁・姑の確執は、あまり大差ありませんねー(笑)。
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by jeweleyes1984 | 2014-08-20 14:32 | Sewing・Knitting | Trackback

Jumeau Girls




質・知名度の高さで、アンティークドールの代名詞のようなジュモードールですが、親子2代にわたり、1800年代後半のフランスに於ける人形生産の最盛期を築いた工房といえます。


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父、Pierre Francoise Jumeau は Louis Desire Beltonと共同で (Belton&Jumeau) 1840年代にパピエマシェの人形をつくり始めました。Beltonが亡くなった後は、1850年代終わりにチャイナドール、そしてそれ以降は、ビスクヘッドのファッションドール、べべドールを生産していきます。1849 年のパリ万博銅メダルを初めとして、1851年ロンドンの世界博覧会でゴールドメダルを取るなど、ジュモーの人形は、「美しさ・優美さ・エレガントさ・質の高さ」を持つとして、高い評価を得ました(納得)。
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ピエールの引退後、1877年に息子Emile Louis Jumeauが工房を引き継ぎ、この頃から幼児体型で、ボディが動かせ、当時流行のドレス、アクセサリーで飾ったべべドールが人気の中心となります。1878年のパリ万博で、ゴールドメダルを取り、その後も、各地の博覧会で次々と賞をもらいます。 1889年には、フランス最高勲章であるレジオン・ドヌール章も与えられています。また、妻のErnestine がデザイン・素材を選び、質の高いドレス・小物類も販売し、ジュモードールが多くの家庭に浸透する一因ともなりました。ただ、1890年代には、フランスのドールメーカーは、価格の安いドイツの人形に市場を奪われ、多くの工房が閉鎖に追い込まれました。最終的にジュモー社が1899年に会社を畳んだ時、ヘッド、ボディ、ドレスなどのストックは、 1950年代後半まで存続したS.F.B.J. (Jumeau社も加わった十数社の統合組織)へと引き継がれたそうです。
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1870年代~1890年代のジュモー工房黄金期には、200人以上の従業員が、年間 100,000 体の人形を生産していたとのことです。確かに数は多いですが、勲章をもらうほどの人ですから、その「質」にはそうとう拘りがあったことでしょう。奥さん監修のドレス・小物類も、見事なセンスです。
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今、日本の私の部屋にいるジュモーのお嬢さんたち(4人です)、このような歴史を持って生まれてきたんですね。。。。生み出したのは、名も無い工員さんたちですけど。
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さて、私も含め、「小公女セーラ」(1888年作)フリークにとって、エミリー人形=良家のお嬢様の寵愛を受ける=ジュモー社製だったのか?という疑問があります。アニメ版では、エミリーは子供服店のディスプレイ用で、「このフランス人形はジュモーが残した最高傑作です」と店の主人が言っていますが、原作をチェックしてみると、エミリーは小さな玩具店で見つけられ、どこの工房製とも書かれていません。ただ、私の記憶通り、原作では「エミリーは買われた後で、採寸の為に子供服の店へ連れて行かれ、セーラと同じ様に、レース、ベルベット、木綿のドレス、帽子やコート、美しいレースのついた下着、手袋、ハンカチ、毛皮などを誂えてもらった」とあります。よかった、よかった。後半、辛い運命がまっているのですが、さすがの忍耐の子セーラも、屋根裏部屋でエミリーに向かって泣きながら「あなたはただのおが屑の詰まった人形じゃない!」と怒りをぶつけます。ほかにも、「おが屑の詰まった手と足」との記述もあり、あらら。。。ビスクドールじゃ無い???なんだか、夢のほうがガラガラと崩れましたけど(笑)、ビスクドールなら、セーラが怒りでエミリーを床に投げ捨てた時、頭は割れてますねー(笑)。手足はコンポジション製(おが屑のようなものを固めたもの)ですから、投げても壊れないと思いますけど。ガラスの目は、ブルーグレイだそうで、うちのテートちゃんと一緒。何だか嬉しいです。私は、これからテートちゃんをエミリーと思う事にします。でも、また「おが屑」がひっかかります。超裕福なセーラのパパが買って持たせるぐらいですから、おが屑タイプのものでは無いはずです。きっと、原作者のバーネットさん、セーラがエミリーを床に投げ捨てるシーンを想定して、おが屑製にしたのかも。原作1888年、テートジュモー製作年1886 – 1899 ですから、私の脳内ではエミリー=「テートジュモー」ということで(笑)。ただ、セーラにとっては、値段では無く、グレードでもなく、「お話を聴いてくれる特別なお人形」が欲しかったのです。
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エミリーの件を確かめる為、原作をAmazonで拾い読みしていましたら、この本、挿絵がターシャ・チューダー。いいですねー。手に入れて、50年ぶりに原作を読んで見ようと思います。ちなみに、アニメ版エミリーは、目をぱちぱちさせていましたので、「最高傑作」の割に瞑り目タイプ??ブーイングが起こりそうです(笑)。原作でこの点につきまして何か触れられていましたら、またご報告いたします。
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床に投げ捨てたりしたら、間違いなくテートちゃん、割れます(汗)



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by jeweleyes1984 | 2014-08-16 11:00 | Antique Doll | Trackback

夏休みの課題ーその3 Downton Abbey 大作戦




2週間の楽しかった夏休みも今日が最後。さびしい。。。これから冬休みまで、どうやって過ごせばよいやら。この夏休み最後の課題、「Downton Abbey 大作戦」です。
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私の人形部屋は、とにかく薄暗い。昼でも照明が必要です。別にアンティークドールの為だけというわけではなく、薄暗いほうが落ち着くからです。常時、簾・ブラインドが下りています。あ~ぁ。。。落ち着きます。普通の電球はすぐ切れてしまうので、LED電球に換えましたが、蛍光灯色は駄目で、暖かい電球色を選んでおります。3つ使用している照明器具の中で、昔買った大型のランプがあります。シェードは、真っ白。ボディ部分が、陶器の蛸唐草?当時は和風が好みだったからでしょうか。どこで買ったのかも、もう忘れました。人形部屋がどんどん洋風に偏って来た此の頃、これが全然部屋になじみません(笑)。でも、夜には窓辺の必需品。なごみます。何気に窓から外を眺めれば、お隣の丸窓にぼんやり明かりが灯り、毎日大きな満月を見ている様。色合いといい、本物のお月様そっくりなんですよー。借景でなく、借窓(笑)。贅沢です。お隣さんに感謝。。。
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さて、和風スタンドには、「洋風」に変身してもらうことにしました。ボディの蛸唐草、さようなら~。ペイントしました。ペイントのみではいまいち納得できなかったので、黒のアンティークレースを貼りました。シェードは、ヴィンテージレースに張替え、これまたヴィンテージのフリンジ、ブレード、タッセルでドレスアップ。とにかく、ずっと脳内にあるのは、Downton Abbey に出てくる、ランプ・スタンドのイメージ。今まで、フリンジのついたアンティークランプとか、あまり好みではありませんでした。しかし。Downton Abbey のものは、洗練の度合いが、尋常ではありません。特に、夜のシーンの素晴らしい事。ああ、その場にわが身を置いてみたーい。ランプフリークには、夢の世界です。暗めの家具の色に、ピンクやアイボリーのシェードの色が合い過ぎで、もう、たまりません。
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明かりがつくとこんな感じ。Downdon Abbey 風というだけでもときめきますが、明かりがさらに優しくなり、なんだかお人形達も、今までより綺麗に見えるような。。。嬉しくなりました。



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by jeweleyes1984 | 2014-08-14 16:42 | Sewing・Knitting | Trackback

まいぶーむ*

*和製英語ですのでご注意




額が大好きですが、絵を入れたときに、サイズがぴったり合うことなどまずありません。隙間が空いたり、何かしら調整が必要なことがほとんどです。最近のまいぶーむは、アンティークレースを絵の周りにあしらうことです。何しろ、引き継いだレースが沢山あり、しかもドレスを縫う暇も気力も無い時、そのまま使える方法が、これです。気に入った絵や、ポストカードがこれでぐっと引き立つという「おいしさ」を知りましたし、繊細なアンティークレースを毎日目にする事が出来るという「おいしさ」も。一石二鳥です。アンティークレースは、ハサミを入れるのが難しく、出来れば、そのままで飾りたい。襟やカフスだけを、そのまま額装するのも良いのですが、もう少し、コラージュのような華やかさが欲しい時、アンティークのカードや絵葉書と組み合わせるのがお奨めです。
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もともとは、プチポアンのバッグだったものを2枚の額に。左レース有り、右無し。


夏休み中の先日、秋田県立美術館へ。娘&婿と一緒に行ってまいりました(除く・夫)。私は2度目。もちろん大好きな藤田嗣治を見に。。。です。前回とは違う展示で、なかなか良かったです。どれもこれも、好きな絵と額なので、「うぅぅ。。。。ほしい」と、唸ってしまいます(笑)。特に羽子板に描かれたマドレーヌ。お洒落です。手仕事が大好きだった彼らしい。「家にあったらいいだろうなー」。妄想です。レプリカ、作ろうかな~。同時に、草間 彌生の「永遠の永遠の永遠」展もやっていて、版画に素敵なものがありました。美術館は安藤忠雄の設計で、小さなミュージアムショップからは、水庭が望め、とても開放的な空間です。今回は、ミュージアムショップで、3枚の猫の絵葉書を。これを、まいぶーむコンセプトで、額装してみました。額は1920-30年頃のものです。
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気の遠くなるような、細かく凝った手編みの飾りレース。クロシェ編みです。
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藤田は、裁縫もしました。猫と裁縫道具。どちらも、藤田が愛したものです。
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ほとんど見えませんが、背景にはトワレ生地を使いました。藤田も絵に描いています。


片道2時間半のドライブは、雨でしたがとても楽しめました。絵を楽しむ前に、美味しい昼食を娘夫婦と食べました。雨の為か、レストラン(「光琳」・おいしいです)も空いていて、ゆったり。昼食後、絵を堪能して、夕方5時ごろに家に帰り、その足で近所の居酒屋へ。婿さんお気に入りの郷土料理を食べさせる為です。何でも美味しい、美味しいと食べてくれる子供達は、本当に可愛い。何を食べさせても感動の無い夫は、本当に可愛く無い(笑)。「芸術と食」を楽しんだ、おなか一杯の一日でした。
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by jeweleyes1984 | 2014-08-12 16:34 | Picture Frame | Trackback

夏休みの課題ーその2




本当は、長い休みを利用して、1800年代のヴィクトリアンクレイジーキルトの補修をしないといけないのですが、大仕事なので、もうずっと見ない事にしています。表はかなり良い状態ですが、裏がもうぼろぼろなので、裏打ちをしなおさないといけません。出来るのは、今度の冬休みでしょうか?まあ、人生、ゆっくりと。。。です。いつかは出来ると信じて。
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さて、「簡単自分服」の次は、扇子の袋です。実用の扇子、持つのは初めてかもしれません。昔習っていた茶道用は持っていますが。最近、外で熱いものを食べた時や、歩いた後で、扇ぐものが必要だと感じています。今日母を訪ねたのですが、頂きものの袋付きの扇子を見せてくれました。そこで、その帰り、自分用の扇子を手に入れました。袋も売っていましたが、材料が山のようにあるのに買ってる場合じゃないでしょ!(怒)。。。と、自作する事に。
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素材はいーっぱいある手持ちのなかで(汗)、古着屋さんで手に入れた、古い名古屋帯。お人形のドレス用に購入したものですが、扇子との色合いで、この「方」に決定。作り方はとても簡単で、縫ってひっくり返すだけ。あっという間に、裏付きのきちんとしたものが出来上がります。袋に飾りをつけながら、You tubeで聴いていたのは、下成佐登子さんが歌う「小公女セーラ  花のささやき」。思わず、涙こぼれそう。。。。もう、大好きな曲なのです。アニメを小学生の娘と見ていました。本も買いました。お人形関連で、もともと私自身好きなお話ですが、絵も、声優さんも良かったですから、今でも十分鑑賞に堪えます。素晴らしい作品でした。昔に帰りたいとは全く思いませんけど、娘とこれを楽しんでいた、もう帰って来ない日々を懐かしく思い出します。その風景が、息を引き取る瞬間の私の走馬灯の中に入っているかもしれません(笑)。
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「イチゴ」柄がアンティークドールにぴったり。。。と思って購入しましたが、これ、茶入れの仕覆ですよね? ま、私の脳内では、イチゴです(笑)。
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飾りに使ったのはアンティークのブレードで、扇子は有難い観音経です。「延命十句観音経」は、読むと無心になれるそうで、煩悩の塊の私にはぴったりです(笑)。扇子は、お店には布製など色々ありましたが、これを選びました。濃紺ですので、夏休みの課題ー1のレースの簡単服にぴったりです。今夏のテーマカラーは、普段あまり着ない「紺」ということで。




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by jeweleyes1984 | 2014-08-11 13:53 | Sewing・Knitting | Trackback


◆◇◆アンティーク素材の「救済」に日々奮闘中◆◇◆朽ちかけた布・レース・素材に新たな活躍の場と輝きを!


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