<   2014年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

Kestner Girls




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ドイツの J.D. Kestner 社は、90年以上にもわたって数多くの人形を生産した大メーカーです。特に、1800年後半~1900年初頭の、ビスクドールで良く知られています。地域最大のドールメーカーで、他社にもヘッド・ボディを提供していました。Kestner 社は、ヘッド、ボディ、ウィッグ、ドレスまで、自社で全て作っていた数少ないドイツメーカーと言われています。

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初期のKestner社のビスクドールには、ヘッドに数字、またはサイズのみが記されていました。1892年から、Made in Germanyおよびモールドナンバーが打たれるようになります。大消費国アメリカへ輸出するためには、1890年の米国の法律で、輸出国の記載が義務付けられたことも関係しているはずです。それ以前のものは、X Xll Xlll など、ヘッドに数字、またはサイズのみが記されていました私の持っている大型のKestner二体のうち、上の画像のドールには国名の記載が無く、Xllとだけビスクの縁に書かれています。1892年以前のものでしょう。オープンマウスですが、角度によってはクローズドにもみえます。


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もう一体は、国名、モールドナンバー、サイズ全て記載されています。モールド152です。アメリカから来るときに、パッキングの問題で、目が落ち、壊れたものを修復して戻してあります。粉々でなく、上手に割れて(汗)良かったです。ビスクが綺麗で、Kestnerらしい、丁寧な作りです。


さて、一般的なビスクドールの他、Kestner 社は、キューピーも作りました。ローズオニールのイラストに基づいて誕生したビスク製のキューピーは、Joseph Kallus が原型を作り、彼を雇っていたアメリカのドールメーカーGeorge Borgfeldt社が1913年商標登録し、発売しましたが、最も初期のビスクキューピーは、Borgfeldt社のために、Kestner社が製作したものです。Borgfeldt社は、Kestner社以外に、ドイツの数社にドール製作を委託していました。Kestner製のものにはキューピーのロゴとともに、Germanyとスタンプが押されたハートの紙製のトレードマークがついています。Kestner Kewpie は、大型のものがとても魅力的です。お値段は別ですが(笑)。。。

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帽子に、アンティークの幅広シルクりぼんを沢山使いました。ドレスの裾には、「引き継いだレース」から、アンティークの襟を使いました。カットするのに抵抗があり、襟の形のまま付けてみましたが、中央は幅が広いので、他とのバランスが悪く、このあと調整しました。調整後の画像はのちほど。





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by jeweleyes1984 | 2014-09-28 15:36 | Antique Doll | Trackback

造花作り



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ネットでアンティークのレースを見ていると、ときどきサテンのりぼんで作られた花の飾りを目にします。アメリカのオークションでも、とにかく人気があります。みんな大好き。特徴は、ほとんどりぼんだけで、花、葉を作る事です。そして、お約束の黄色のペップ。パールでもいいのですが、私は黄色にこだわりたい。しかも、イメージしている黄色がありますから、ヴィンテージのペップで、さらに着色したものを使っています。でもこのりぼんの花、一体何に使ったのでしょうか?
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1920 年頃、女性が朝起きると、まず自分の部屋で被るBoudoir Capという、綺麗なシルクで出来た帽子が流行しました。それは、りぼんとりぼんフラワーで飾られていました。このりぼんフラワーがついたアイテムは、Boudoir Cap の他、ハンカチ入れ、ランジェリーケース、小物入れ、下着類、ドレスなど。今も昔も、女性の心をくすぐります。antique silk ribbon flower で、画像検索すると、まあ出てくる出てくる。ハンドワークとして、皆さん沢山作ったんですね。今でも、当時のパターンのものを作っているひと、アンティークのものをコレクションしているひとが、外国にはいーっぱいいます。ある人のページでは、箱一杯のアンティークの花の画像がありました。いいな~。。。
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必要な道具は針と糸だけで、手軽に作れるところがいいのでしょう。私も集めに集めたりぼん、どうしましょう。。。ということで、見よう見まねで、素材減らしに挑戦。理想としては、シルクサテン&オンブレりぼんなのですが、またしても、「あるものだけ」作戦なので、なんちゃって。。。です。でも、飾りとしてはなかなかに可愛らしい。しかも、その一つは、今ではわたくし作、Downton Abbeyランプの飾りになっております。付けると、これまたアールデコらしくなります。私自身は、それほど、アールデコのドレスやアクセサリーのデザインには惹かれないのですが、この花のついたシルクアイテムは別。人間の好みは本当にややこしい(笑)。
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箱一杯になるほど作り溜めるのが目標ですが、気分が乗らないと何もしないので、一体この趣味もいつまで続くやら。友達とおしゃべりしながらでしたら、頑張れるかも。

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  画像を操作すれば、「箱一杯」になったところを妄想出来ますから、便利です(笑)




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by jeweleyes1984 | 2014-09-25 12:55 | Flower | Trackback

ランプ大好き




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私が骨董や、ハンドワークが好きな事を知っている知人達に、このブログに使った Downton Abbey 風のリメイク電気スタンドの画像を見せたところ、大人の彼女達は、飾りのついたスタンドがいたく気に入った様でした。Boudoir 願望?花やレース・りぼんが、やはり年齢が高くなっても好きなようです。いえ、高くなるほど。。。かもしれません(笑)。
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大邸宅ではありませんから、いくら「ランプ好き」でも、家中ランプだらけに出来るわけではありません。そこで、人形部屋にある3つのランプのうち、スタンドタイプのもう片方を、別なものに交換することにしました。Downton Abbey ランプ作戦、その2というわけです。
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アメリカのオークションサイトのウォッチリストに入れていて、やはり、見るたびに気になる古いランプがありました。「やはり」と言うのは、この同じ業者から、ぼろぼろのフレンチアンティークのベッドカバー用の、ヴィンテージフリンジを買っていたからです。その時、すでにこのランプを商品ページで見ていました。でも大型ですから、記載されている送料が半端ではありません(汗)。一応フリンジだけを手に入れ、それは無事に届きました。
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脳内に妄想を残したまま、日本のオークションサイトもチェック。当然、気に入ったものはありません。日本国内は問題無いのですが、外国から商品を買うときに、一番問題になるのが、「送料」です。買うものの倍、時には3倍にもなってしまう事もあるほど(泣)。しかも、売り手が皆正直であるとは限りません。交渉は大好きですから、色々やり取りはしますが、相手が実際以上の送料を提示している場合、それだけで、買うのをパスすることもあるくらいです。上記のフリンジのセラーは、とても親切&正直な人に思えました。そこで、これほど気になるのだから、これこそ「運命のランプ」だ!。。。と、勝手に決定。何しろ、オークションのタイトルが ’Boudoir Lamp’ ですから(笑)、手に入れないでどうする。。。です。でも、フリンジと一緒に買えば、フリンジの送料は不要だったのですけどね。しかたありません。
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巨大な箱が少しへこんで、ランプは到着。でも、電気も点きました。大丈夫。しかし、到着してからが、いよいよ作戦開始です。まず、ベースの白のミルクガラスは問題無いのですが、木製部分と金属部分の色が駄目です。黒に塗り替えました。乾くのを待って、今度は笠の装飾です。そこで、ネット上で、グラスフリンジ探しがまた始まります。画像のみですから、脳内でデコレーション。理想のものが見つかるまで、シェードを手持ちのレースや、アンティークドイリー&りぼんで飾っているうちに、そういえば、質の高いものではないのですが、手持ちのものがあった事を思い出し、今あるものだけで作り終えました。私の手仕事は「今ある材料を減らす作戦」でもあります→でも、結果「作ったものとして残る」ので、減らない。。。(笑)
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そして。今では私の Boudoir を、もう「一人」のランプと共に、優しい灯りでつつんでくれています。人形部屋は、ますますの Boudoir っぷり(笑)。





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by jeweleyes1984 | 2014-09-22 12:27 | Sewing・Knitting | Trackback

犬も歩けば。。。



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棒に当たる。良い意味と、あまり良くない意味がありますが、街をふらふら歩き廻ると面白いものに出会うというのは本当です。不用品を増やさず、すっきり断捨離生活をするのであれば、私に限っては、「外出しない・物を見ない」のが一番です。でもですね、それでは私の人生は、さっぱり面白くないものになるのです(笑)。私は、自分から物を生産してはいません。アンティーク・ヴィンテージで、他の方たちが「不要」としたものを世界中から引き取って、生き返ってもらう。。。というのが、私のハンドワークの考えです。いや、部屋を眺めれば、引き取りすぎたかな~。。。と思わないでもありません。でも、引き取らなければ、もう存在していないかもしれない物にかこまれていると、何だか、物達が喜んでいるような。。。「そこが危ない」という声には、全く聞く耳持たず、「犬の遠吠え」になるだけです。犬つながりで、お相子ということで(笑)。

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先週の日曜日、母のところへ行った帰りにリサイクルを扱っているお店へ。しっかり「棒に当た」ってお持ち帰り。古い金属製の2段の小物入れ?手に入れる時点で、もう脳内には利用法やら、塗る色合いやらが映像になってます。人間の脳って、不思議ですね~。

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家に帰ってから、早速ペイントにかかりました。グレイグリーンに塗ったのですが、いまいち思い描いていた印象では無く、かえって塗る前の塗りが剥げかけたじみ~なグレイのほうが魅力的だったような。そこで、たわしで、ごしごし洗い始めました。努力が全て無駄だったかーと思い始めたその時、かすかにグレイグリーンが、まだらに残った状態で、すとーっぷ!これこそ望んでいた色合い。なかなかシャビーシックな表情。グレイだけでも駄目、グレイグリーンを綺麗に塗ってしまっても駄目。微妙に二つが交じり合って、synergy効果。
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というわけで、また新たに古物が仲間入りしました。乗せたものが下に落ちないように、リボンとブレードで飾りました。かさばるのもなんのその、「歩いてのお持ちかえり」から、この時点までで、た~っぷり数時間遊びました。私にとって、リメイク作業は、小学生が糊とハサミを使ってする工作と同じ。思えば小学生のころから、「一人で工作」が大好きでした。
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10cmほどのドイツアンティークドール。目も無く、手足はぼろぼろ崩れたために大修理をしました。この大きさで、眉がきちんと描かれているところが気に入っています。また、表情が何か哀しそうなところも。こんな風に、小さい子のディスプレイにもよさそうですが、今は、ドール用帽子材料のヴィンテージのお花を入れて楽しんでいます。




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by jeweleyes1984 | 2014-09-19 13:26 | Flower | Trackback

自作ソーイングアイテムPalais Royal 風



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ソーイングアイテム、ソーイングボックスの最高峰といえば、Palais Royal のものでしょう。マザーオブパールで作られた、ハサミや糸巻きなど、ありとあらゆる裁縫道具が、セットになっているものです。圧倒的な美しさ。裁縫する人であれば、一つ一つの「道具」というより、「小さな芸術品」に、ひきつけられるはずです。これは、1790年~ 1830年ごろ、パリの高級ショッピング街、パレロワイヤルのショッピングアーケードで売られていたものです。高級といっても、誰でもが出入り出来、商業の中心であったことから、周りに多くの職人があつまり、裁縫道具として最高のものが作られ、販売されるようになりました。デリケートな針仕事や、レース作りを楽しむ人にとって垂涎の的のセットは、ここでしか手に入らないものでした。セットでよし、バラでよし。これを夫にプレゼントされたら、夕食奮発してあげても良いです(笑)。ま、裁縫の腕前が 「royal」 で無い私には、分不相応、過ぎた物ですが(笑)。私の持っているSajouの復刻版のハサミが、まさにPalais Royal の流れをくむもので、シャルル10世(Charles X 1820-1830)様式のものです。
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そこで私も、手持ちの材料で、パレロワイヤル風を遊んでみました~♪ なんちゃって Palais Royal 。
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アンティークの小さな金属の卵型の入れ物を、指貫入れにしてみました。当時は貝や opalineガラスで作られたものが多い。

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 彫りのある現代物の貝2枚で、ピンホルダーを作りました。メジャーも作れそうです。ブレードはアンティーク。
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当然自作ではありません。上のものと何時も一緒に飾っているので、友情出演です(笑)。オリジナルのままのアールデコの小物入れ。くすんだ金色とガラスの組み合わせが魅力。Palais Royal 時代から100年後の流行です。女性だけの為の私室=boudoir(すねる為の部屋の意)のドレッサーの上を飾ったものでしょう。女性が自由に飾りつけ、くつろげる部屋。私には、人形部屋が「ブドワール」。ここにいると、誰にも邪魔されず、好きなものだらけで、いつもはっぴ~♪「すね」る暇はありません。 .:*・゜゚・*:.。「女性には 絶対必要 ブドワール」 .:*・゜゚・*:.。一句詠んでみましたー




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by jeweleyes1984 | 2014-09-16 11:53 | Sewing・Knitting | Trackback

プラスチックには出来ない事




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アンティーク~ヴィンテージのカテゴリーで(ありすぎるので困りますが)、「ワックスフラワー」というブライダルヘッドピースがあります。デザインも様々、時にorange blossom と呼ばれることもあります。これは、1840年2月10日に結婚したヴィクトリア女王が、ヘッドピースに生のオレンジの花を使った事によります。意味するところは、「永遠の愛」とか。当然です。ただ、イギリスですから、オレンジの産地ではありません。そして、花が手に入り難い2月に生花を使えるのは、富と権力があればこそ。その後、1845年には、アルバート公は、ヴィクトリアに白の陶器製のorange blossom ティアラを贈っているそうで、V&Aにあるようですが、見た~い。何度か行っていますが、事前に調べないと、見逃すもの、多数。ティアラは結婚式のみならず、正式の場で貴族の女性が着けます。Downton Abbey でも、晩餐会で着けているのを見る事が出来ますね。
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ヴィンテージフラワーとも相性抜群。壊れたものも修復し、一輪たりとも無駄にしません。


トレンドを作るのは、いつもセレブリティー。一般人はそれに影響されます。このヘッドピースも同様。でも、いつも結婚式をオレンジの花の咲く時期に出来るわけではなく、また、誰でも外国からオレンジの花を入手出来る財力があるわけでもないことから、この出来事をきっかけに、ワックスフラワーの流行が始まりました。おそるべし、ヴィクトリア女王。様々な流行を作り出した方です。でも、オレンジを栽培していないイギリスでも、例えば当時の王立キューガーデンで育てる事が出来たと思います。オレンジは、花と実が同時に木に付く珍しさから(かなりびっくり)、「繁栄」も意味するんですね。インド→中国→ポルトガル→地中海という広がり方をしました。
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私作、ウェディングコラージュ。状態が良いワックスフラワーは、年代が新しいものでしょう。



さて、話がそれましたが、何だか、アンティーク好きの皆さん、このワックスフラワーが好きなようなのです。もちろん、わたくしも(笑)。ヘッドピース、今も生の花のものを用意する人もいますし、布花や、ラインストーン、はたまたレースで作る場合も。どれも素敵なのですが、アンティークのワックスフラワーを知ってしまうど、次結婚する時は、これで。。。と妄想するほど。もう、結婚は結構ですけど(笑)。つい先日も、外国のサイトで、「白」では無く、もう茶色に変色した銀製のorange blossomのアンティークティアラを見つけました。ほすぃ。。。関心無い人が見たら、ただのごみなんですけどねー(笑)。これがまた、魅力全開の困りものです。
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今でも、ワックスフラワーを製作しているところがあるようですが、当時と同じく作りたい方は、こちらで。私ですか?その気はありません。くたびれたような、古いものが好きなものですから(笑)。洗えばすぐ綺麗になる、プラスチックでは、とうていこの奥深い魅力は出せません。色々な製品がまず手作業で誕生し、時代と共に、「手間がかかり過ぎ→作る人が居なくなる→お手軽なプラスチックで代用される」ものがたーくさん出て来ました。もちろん、それもとても必要なものです。それがなければ、今こうやってPCのキーボード叩いていませんし(笑)。でも、なかなか壊れないプラスチックより、長い年月の間に、はらはらと崩れていくもののほうが魅力があります。いずれ、土に還るもの。それは、私達も同じ。




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by jeweleyes1984 | 2014-09-15 13:25 | Flower | Trackback

毛皮とドールドレス





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人間の私は、ゴージャスな毛皮を着る気は一切ありませんが、部分的に使うのはとても好きです。襟、袖口に少しだけあしらう、特に、ミンクが好き。昔、アメリカンヴィンテージを扱っていたお店が近くにあって、好きで、良く通っていました。楽しかったですねー。残念なことに、もう閉店してしまったのですが、そこで、ヴィンテージのミンクのコートを手に入れ、洋服作りのアクセントにどんどん使いました。自分のコート用に、襟とカフ、襟巻きを作ったり、ドールドレスにも、沢山利用しました。
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これはとても素敵なアンティークの大人の毛皮つきコートのリメイクです。1920年代かと思いますが、とにかく、織りが素晴らしい。シンプルな形でも、それだけで絵になるほど、めったに出会えない素材。シルクだと思います。大きなテートちゃん用。良く似合います。アールデコ時代、もとの持ち主は、NYの夜のパーティにでも着て行ったのかもしれません。素材に敬意を込めて、裏地もアンティークの上質のシルクです。
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 帽子好きの母のもう被らなくなったミンクの帽子を、ドール用にリメイクしました。

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    ヴィンテージの大人のミンクのコートから、襟と帽子を作りました。
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     コートは、私のドレスを作った残りの布で。濃い緑のベルベットです。
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小さな子用のコート。おお、生地は、父のひげ紬ですねー。毛皮シリーズ撮影の為、箪笥を掘っていて、このコートが出てきました~(笑)
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     25cmほどのドールのコートと帽子です。本当に、ミンクずき(笑)


ドール用だけでなく、人間の私用にも、ミンクをあしらったコートを何枚か作りましたが、また機会があれば画像をアップしたいと思います。



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                          もうすぐ冬です




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by jeweleyes1984 | 2014-09-12 12:34 | Doll Dress | Trackback

Kewpie




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Kewpie はお好きでしょうか?と訊かれれば、多くの人が「は~い」と答えるのでなないでしょうか。アンティークドールが苦手でも、キューピーならだいじょうぶという方も多いかも知れません。
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キューピーと言えば Rose O'Neill。。。というほど有名な方ですが、アメリカのコレクター向けのサイトに、興味深い記事が載っていますので、ご紹介します。

ローズオニールは30代前半ですでに成功した雑誌のイラストレーターでしたが、1907年、都会を離れ、自然豊かな故郷のBonniebrook(現在ローズオニール博物館があります)に移り住んだそうです。それは、2度目の離婚から立ち直る為で、自然がその傷を癒してくれたようです。
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                   とても小さな、リプロのキューピーたち


普段は快活だった彼女ですが、当時はとても気持ちが沈み、内省的になっていたようです。その2年後の1909年に、Ladies Home Journal の編集者が雑誌の文につけるキューピットのようなキャラクターを考えてくれるように、オニールに依頼しました。オニールは、そのキャラクター(のちのキューピー)の考案に長い時間を費やしたと言っています。でもそれは彼女の夢の中に現れたのです。1910年の、女性雑誌のインタビューで、オニールは「キューピー達は、私のベッドの上や、部屋中にいました。そして、私の手の上に止まったのです。私は起き上がって、あたり一面にいる彼らを見ました。触ると冷たかったので、彼らが妖精だと解りました」と、その不思議な夢での出来事を語っています。「夢」が大発見の元となった例は、かなりありますが、これもその一つでしょうか。
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最初にオニールのキューピーのイラストがLadies Home Journal に掲載されたのは、1909年の12月でしたが、彼女の中では長い間、ある思いがあった様です。イラストレーターとして活躍していた彼女ですが、10代の頃、弟Edwardが2歳で亡くなり、その死に強く影響を受け、ロマンティックな物語には、キューピットを描く事が多かったとか。亡くなった弟と、キューピットが、キューピーにつながったのでしょう。
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オニールは「小さなCupid をCではなくKで綴ると面白い」ということで、Kewpieと命名しましたが、そのイラストは瞬く間に大ヒットとなり、多くの雑誌や、広告に掲載され、彼女に大成功をもたらしました。オニールの物語の中では、キューピーは子供達の guardian angel (守護天使)として描かれています。幼くして亡くなった弟への思いからなのでしょう。


私が持っているようなビスクドールのキューピーは、1909年の Ladies Home Journal のイラストを元に1912年に著名な彫刻家である Joseph Callusによって原型が作られました。そして、現在でも、さまざまな素材、表情のものが作られています。ただ、一大ブームのあと、1930年代には、人気も衰え、大恐慌、大戦、そして、イラストの仕事も写真に取って代わる時代となり、オニールは財産のほとんどを失い、晩年は美術学校の講師として倹しい生活だったとか。ところで、2013年には、日本の高校一年生用の英語の教科書に、ローズオニール物語が登場したそうですが、彼女の人生の浮き沈みも書かれているものでしょうか?興味があります。人生はめでたしめでたし→終わり。。。だけではないことを教えたほうが良いような気もしますが(笑)。

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手仕事としては、ヴィンテージの帽子にお花を飾った事(お手軽)と、もう一人のエプロンをアンティーク素材で縫ったこと、髪飾りのお花。








f0330978_13145325.jpg可愛い小さなクリスマスカードがついていて、「Valerie へ Evelynおばあちゃんより」と書いてあります。1970年のクリスマスにお孫さんに送ったもので、裏には「1914年作KewpieDoodle Dog アイアン貯金箱」と書いてあります。キューピーと、Doodle Dogの貯金箱をセットで送ったようで、心温まるプレゼントです。でも、今は日本の私のところに。これも、人から人へと渡っていく、アンティークの宿命を見ているようで、複雑です。

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キューピーの世界的流行で、オニール自身の要請により、日本でも1913年に人形が作られることになりました。主に、アメリカ向けです。これはその例で、花嫁・花婿バージョン。背中にMade In Japan とありますので、1920年頃のものでしょうか。ベールはもう溶けかかっています(笑)。アンティークのように見える王冠は、わたくし作。この後、日本が辿る苦難の道を知ってか知らずか、幸せそうな二人です。



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by jeweleyes1984 | 2014-09-08 14:17 | Antique Doll | Trackback

病膏肓





こんにちは~♪
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「病膏肓(やまいこうこう)に入る」ということわざがあります。ー「膏」とは心臓の下の部分、「肓」とは横隔膜の上の部分のこと。この部分は薬も針も届かないので、治療が困難な場所であり、そこに病が入り込んだということから、病気が重くなって治療のしようがないことを意味するーと「故事ことわざ辞典」にあります。転じて、好き・趣味が高じて、もう手がつけられないという意味に。。。はい、それはわたしで~す(汗)。
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好きなものを手当たり次第というわけでもないのですが、物を集めていると、インターネットのおかげで、興味が次から次へと広がっていきます。チェーンリアクション。それがまた、面白いのなんの。物心ついた頃から、立派で場所塞ぎの百科事典が家にありましたが、読んでいたのは私だけ。。。という事実(笑)。ネットが嫌いな訳がありません。ネットは、昔の百科事典以上です。情報の宝庫。
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さて、アンティークは大好きですが、一応わたくし女性(笑)ですから、ここへ足を踏み入れる事はまず無いだろうと思っていました。それは、「根付」の世界。もともと江戸時代、男性が印籠や煙草入れなどを腰に下げる時に使った飾りで、帯に紐で下げる時、するりと抜けてこないように、ストッパーの役割を果たしていたものです。これがまた、世界中にコレクターがいる骨董ジャンル。粋で贅沢なミニチュアワンダーランド。そのデザインたるや、有名博物館でも展示するほどの素晴らしさ。小さいもの好きという点でも、ずるずる惹かれます。大きなガラスケースに、ゆったりとディスプレイすれば、夢の空間が。。。
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そしてとうとう、やめておけばいいのに、出会いまして、手にいれました。それまでも、ネットで何人かの「根付」ブログを読ませて頂いていました。偽物い~っぱいの世界ですので、面白いですよー。書いている人は、ほとんど男性。最近は、根付を自分で彫るのが流行っているようで、女性の作家もいるようです。
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私の根付は、唐子。宝の袋を抱え込んでいて、目出度い構図。決め手になったのは、開いた口の中に小さい歯が彫られていて、とにかく笑顔が可愛らしい。なでたら、ご利益ありそうです。模様の線が彫ってあるのですが、その細かい事。0.数ミリという幅です。あとは、作者の名前の彫りが、とにかく綺麗だったこと。何の深い知識も無いのに、もう「可愛い・綺麗・好き」だけで選びました~♪(笑) 
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手仕事としては、入れるための袋を古布で縫ってあげたことと、紐を付け、アンティークの象牙のパズルボール(中が空洞に彫られているビーズ)をつけてあげたこと。この根付には、本象牙らしい縞模様があるのですが、これまたフェイク横行なので、本象牙でなくても、ま、これでよし。彫りに色を乗せてあるので、古くても、明治ごろでしょうか。江戸でしたら、とんでもないお値段ということになります。少なくとも、笑っちゃうような中国製フェイクではありません。
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心配ご無用。根付は、上の唐子と、もうひとつだけです。これは近所のガラクタ屋さんで見つけました。初め、何かわかりませんでしたが、もし手彫りだとすると、小さいのに良く出来てると思いました。モチーフがまたさっぱり意味不明でしたが、さすがにインターネット。すぐに有名な「蛙と朽ち釣瓶」の根付と解りました。紐と古い珊瑚のビーズをつけてあげました。素材も不明ですが、私の中での拘りである、「綺麗な字の銘」が入っています。




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by jeweleyes1984 | 2014-09-03 17:28 | Miniatures | Trackback

Humphrey Bogart のお母さんー私の裁縫箱 その参





アメリカの映画界で、映画史上「もっとも偉大な男優」と言われるハンフリー・ボガートの名前は多くの人に知られていますが、彼のお母さんが、これまた、ヴィクトリア時代、もっとも良く知られた商業イラストレター、モード・ハンフリーであることを知っている人は多くは無いと思います。でも、ヴィクトリアンが好きな方であれば、イラストの多くに、彼女の絵が登場しますので、「みたことありま~す」な方は沢山いるはずです。私も、モードハンフリーのアンティーククロモスカードを何枚か持っていますが、絵は完璧ともいえる美しさです。
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彼女はまた、アメリカで、婦人参政権の活動家でもありました。私の好きなDownton Abbeyにも、イギリスに於ける婦人参政権の問題が取り上げられています。それが、ちょうどドラマの設定時代に合っているいるためです。アメリカは1869年に、ワイオミング州で、21歳以上の女性に国内で初めて与えられていますが、イギリスでは、30歳以上、しかも一定の資産のある女性にあたえられたのが、1918年でした(1928年に21歳以上に)。朝食の席で(1920年)、アメリカとイギリスの違いが話題になっています。アメリカで全女性に参政権が与えられた新聞記事を伯爵が読むと、次女のEdithが「私には参政権が無い。30歳以上でもなく、持ち家もない。こんなのは、変だ」と言っていますが、歴史を知るとその意味が解ります。ちなみに、日本の女性が参政権を獲得したのは1945年です。
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さて、「私の裁縫箱その参」が、なぜモード・ハンフリーと関係あるかといいますと、アンティークのセルロイドボックスのイラストです。たぶん、これは、彼女の作品。もともと、この箱がなんであったかは、わかりません。ジュエリーボックスかもしれません。でも、私は、これをアンティーク風のソーイングボックスに変えました。
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何も入っていない状態で手に入れ、アンティークのセルロイドにありがちな剥離を、装飾も兼ねて、ベルベットリボンでしっかり補修しました。もう、剥がれる事はありません。内側の蓋の部分に、裁縫道具が収納できるように、ビロードとブレードでパネルを作り、はめ込みました。あとは、長年かけて少しずつ集めたものを、セットするだけです♪ これは、ごちゃごちゃ系ソーイングボックスということです(笑)。
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かなり以前ですが、Ebayで、アンティークのソーイングアイテム、sewing chatelaine の復刻版一式を手に入れました。これをアンティークで揃えるとなれば、一財産必要です(汗)。Downton Abbey でも、Mrs Hughes が、腰に下げていますよね。彼女のものは、数が多く下がっていませんが(必要最少限のみ)、もしあるもの全部下げたら、重くてしかたなさそうですが(笑)。
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ピンから、何本かチェーンが下がっていて、その先に様々なソーイングアイテムを付け、それをドレスのベルトに下げます。上から、指貫いれ、メジャー、針刺し。その他、タッテイングシャトル、ハサミケース、糸通し、リボン通し、虫眼鏡、ニードルケース、スプールホルダー、リッパーがセットになっていました。珍しい復刻版だったようです。右端の貝のバッグに指貫がセットされたものは、アンティークです。このタイプは、以前にも触れました。
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アンティークのスプールスタンド。糸立てです。とても重いものです。糸も、アンティークとヴィンテージのコレクションです。
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スタンドの一番上は、針刺しになっています。私は、これをアンティークのハットピンや針のディスプレイに使っています。一部は、アンティークのボタンや、アクセサリーをリメイクして、針にしています。
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フランスの Sajou でショッピングすると、アンティークの復刻版の刺繍カードなどが嬉しいプレゼントとしてついてきます。アンティークソーイングアイテムとのディスプレイに最適です。





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by jeweleyes1984 | 2014-09-02 17:01 | Sewing Box | Trackback


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