Redwork




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Redwork という刺繍をご存知ですか?白地に、シンプルな赤のステッチで、人物・動物・花・果物などを刺したものです。20cm四方ほどの「絵」を沢山つないで、ベッドカバーにしたり、ランナーにしたりします。絵柄はプリミティブと言っていいほどで、洗練されてはいないのですが、これまたどういう訳か(笑)、むやみに心惹かれるものがあります。「へたうま」の絵のような懐かしさ、なのです。
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この刺繍がRedwork あるいは、Turkey Red Work と呼ばれるのは、19世紀になって、それまで洗うと色落ちしていた「赤」の糸が、トルコで色落ちしないものが作られるようになり、刺繍に使えるようなったからです。アメリカにredworkのパターンが伝わったのは、南北戦争の少し前だそうで、この色落ちしない赤色の糸のおかげで洗濯がきき、日常のものに刺繍出来るようになりました。雑貨店では、15cm四方のモスリンに、赤いインクで簡単なパターンをスタンプで押したものが売られ(ペニースクエア)子供達の刺繍の練習にも使われました。そして、これが何枚か溜まると、繋いでベッドカバーにしたようです。

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今日私達が目にするアンティークのレッドワークの作品は、その多くがベッドカバーです。それも、子供達の日常を描いたような、素朴な絵柄がほとんどで、このベッドカバーを使えば、良い夢が見られそうなものばかりです。親の深い愛情も感じます。男の子用には、全てブルーの糸で刺した Blue Work のものもありますが、やはり、「赤」が魅力的です。いつものことですが、何枚か刺繍しただけで、作品になっていないものを手に入れていますので、数年ぶり(いや10年ぶりぐらい?)に、それを繋ぎあわせて、ウォールハンギングを今製作中です。レースを選んだり、土台布を何にするかで、悩み中。普通とは違う、わたし流の Red Work にしたいと思っています。だれかさんとの、100年を超えた共同作業ですので、その人にも喜んでもらえるものを作りたい。



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さてこれが、アンティーククレイジーキルトの裏側です。絶句。。。この裏地のシルクと綿をほとんど取り除きました。その後,薄いシルクの破れを補修する意味もあり、接着芯で全て裏打ちしました(ここまでの作業で眩暈がしましたー&腰が痛くなりましたー)。片付けで見つかった理想的な布で、これから裏を付けます。ほどいて洗って、アイロン掛けをしたシルクの着物は、今回はパスすることにします。目的にぴったりのものが見つかってよかった。何だか、何年も、裏地で悩んでいたような気がします(笑)。裁縫部屋のリフォームの威力は凄く、素材は見つかりやすく、作業をしたり広げてあれこれデザインを考えるスペースも出来、仕事がサクサク進みます。




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# by jeweleyes1984 | 2014-11-09 00:28 | Sewing・Knitting | Trackback

ハンドメイドクッション




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外国には、カンバスにテントステッチで刺す、ニードルポイントと呼ばれる刺繍があり、バッグやクッション、あるいは額装して楽しみます。これが極小な刺繍になると、petit point(プチポアン)となります。Downton Abbey にも、クッションや、bell pull(召使を呼ぶ為の引き紐のようなもの)に、刺繍がされています。最高峰は、Aubusson(フランス)の「織り」のもの。それに対して、ニードルポイントはカンバスに糸で刺繍されたものです。同じように見えて、Aubusson の美しさは、格が違う。。。と言えます。切れ端でも額装に堪えるほどで、アンティークのものも目にします。


私の得意技といえば、他の人が途中で投げ出したものを引き継いで、作品として完成させる。。。という事でしょうか(笑)。単にちゃっかり手間を省いているだけ。。。とも言えますが。外国のサイトを眺めていると、時々、カンバスに途中まで刺繍してあるものや、刺し終わった段階で放っておかれたようなものを目にします。後でバッグにしよう。。。と思い、そのままになってしまったのでしょうか。とてももったいない事です。刺すには、相当の時間と労力が必要ですから。「不要」になったものを、私は素材として利用させてもらっています。
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さて、そんな素材。クッション好きの私としては、なにはともあれ、クッションを作ります。ヴィンテージのフリンジ・ブレードを手に入れ、縫い付けて出来上がりです。表情がすっかり変わります。
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            Aubussonとはいかなくても、なかなかの力作の刺繍です。

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これは刺繍したものではなく、織りのもの。原作は有名な The Lady and the Unicorn で、中世(1500年頃)フランドルで織られた、6枚のタペストリーです。5枚は、人間の五感=味覚・聴覚・視覚・嗅覚・触覚を表していて、あとの一枚が「我が唯一の望み」=「愛」「理解」を描いているとされています。クリュニー美術館(中世美術館)所蔵で、ほとんど貸し出される事はないのですが、2013年、日本で公開されました。私のものは、ポジティブオルガンを弾いていますので、「聴覚」のタペストリーの一部ですね。原作を模したタペストリーは、沢山作られています。これはクッションになったものを手に入れ、フリンジのみ付けました。




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# by jeweleyes1984 | 2014-11-05 00:28 | Sewing・Knitting | Trackback

少しずつ部屋らしく





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「飾りすぎ」には注意しないといけませんが、少しずつ、居心地良くなってきました。もうすぐカーテン、ソファー(ベッド)を入れます。今日は、ガラスシェードを2つ手にいれました。透明ガラスのアンティークタイプで、以前から使ってみたいと思っていたので、とても楽しみです。馴染んでくれると良いのですが、これまた、実際取り付けてみないとわかりません。「夢の部屋」には、まだまだ。。。(汗)


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このスチールテーブルの天板は、もうすぐ木製のものに変えます。天板は濃茶、本体は、グレイグリーンにペイントの予定。
                                     



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# by jeweleyes1984 | 2014-11-04 03:30 | Room Renovation | Trackback

片付けをすることで出来たキルト



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リフォームを始める前、仕事以外の時間は、ほとんど2階の人形部屋か、テレビのある部屋で過ごしていました。今は、ほとんどの時間、改装中の部屋で過ごしています。時々、夫が様子を見に来ます(笑)。
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今回片付けをしてみて、縫い物をする時、今までいかに非効率的だったかが解りました。材料は半端無く持っているので、さて何か作ろう。。。と言うとき、材料が視野に全て入らない。それでも「人形用」の材料は、特別一箇所に集めているつもりではいましたが、素材、レース、ブレード等々、幾つかの箱に入っていて、どれに何が入っているのかきっちりチェックすることもせず、「見ない事に」していました。「いつか整理しよう」と思いつつ、かれこれ20年ほど。。。(汗)。今回「整理と片付け」が実現しました。


アンティークのクレイジーキルト(crazy quilt)が好きなのですが、以前手に入れた小さなブロックの中で、あまり上手に刺されたものではないのがあり、目に入っていても、リメイクする気持ちが起きませんでした。ところが今回、レースの中でも早く使い切りたいグループが見つかり、これを組み合わせて「なんちゃってクレイジーキルト」を完成させました。ばんざ~い!でも、ほとんどミシンでレース、ブレードをどーっさり縫いつけただけですので、気楽なものです。嬉しいのは、かなりの材料を使い、減らせた事。アンティークのクレイジーキルトは、ステッチ・刺繍に、もうショックを受けるほど素晴らしいものがあるのですが、この方のは、「ただ接いで、超単純な飾りステッチをした」程度。配色もびみょーで、かなり低レベル(笑)のものです。100年を経て、私とのコラボとなったわけですが、私に言われたく無い。。。って、草葉の陰で呆れてますよね(笑)。ごめんなさいねー。

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これを作るにあたって、片付けの威力で、必要なものがサクサク見つかりました。「整理整頓」されていると、本当にストレス無く、作業時間の節約になるんですねー。思い知りました。



さて、ほったらかしのブロックが完成しましたので、いよいよ懸案の大型クレイジーキルトの修理にかかろうかと思っております。裏打ち用には、ヴィンテージ着物を解いて洗濯し、アイロンがけをすでに終えております。これまた片付けで目にしたことで、さっさとやれました。下の画像でもお分かりのように、上の「なんちゃって」とは、格が違います(笑)。2階にも、もう少し小型のものをタペストリーとして飾っていますが、「これぞクレイジーキルト」と呼べるものです。しかも、世界にはさらに上級のものが存在します。恐るべし、手仕事わーるど。
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状態は、シルクがそこかしこで薄くなり、破れかけております。裏はもう、悲惨。まず裏から補強したうえで、シルクで裏をつけるつもりで、裁縫部屋のリフォーム完成の折には、それを祝って(笑)壁にディスプレイします。ずーっと「してあげたかった」補修で、もう、掛けるバー・金具も黒くペイントし、準備万端。自分を追い込んで、やる気にさせるのが一番効果的です。
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            ステッチは多彩で丁寧な仕事です





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# by jeweleyes1984 | 2014-11-02 13:49 | Sewing・Knitting | Trackback

Needle Book と針刺し





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Needle Bookをご存知ですか? 針や待ち針を入れておく小さなキットのことで、今でも針仕事をする人は自分用のものを製作します。まるで本のような形をしていることから、「Book」 という名前がつけられたのでしょう。ヴィクトリア時代のものには、クロモスを貼った、とても魅力的なアコーディオンタイプのものがあります。昔の女性にとって、針は貴重品だったようです。そして、今も昔も、針の始末は神経質なくらいきちんとしないといけません。

さて、わたしも、アンティークのものは持っていませんが、アンティーク材料を使っての自作のものがいくつかあり、裁縫箱に入れてあります。

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この大型のMother of Pearl(白蝶貝)はアンティークで、裏・表2枚セットになったものを手に入れました。もともと、calling card ケースか、シガレットケースを作る為のものだったと思います。大型のシェルカメオのようなもので、男女のシーンが丁寧に彫られています。手持ちのレース、ブレードを使い、カードケース・Needle Book として使えるようにつくりました。
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これはアンティークのジュエリーボックスをリメイクした時、ぼろぼろの部品からはずした布を使って、作ったものです。右下の、もともとリングを入れるように作られた木枠に貼られていたベルベットです。こういうものが捨てられないので、どんどん材料が溜まってしまうわけですね(汗)。。。
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アンティークの布で作りました。スナップどめで閉じるのですが、使ったのは古い羽織紐です。猫(もともとはクラフト用)の糸巻きは、木をレーザーカットしたもので、アメリカの方が作っています。本当に良く出来ています。ただ、糸巻きとしては、少し不便なので、オリジナルのものをオーダーで作ってもらうことも考えています。
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ピンクッションは、どなたかが編んだミニクッション。フリーマーケットで手に入れたような。。。それに、片付けで見つけた10センチ四方の余っていたレースがあったので縫いつけ、アンティークのモノグラムを貼りました。でも、お人形のクッションにするかもしれませんけど(笑)。
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これが裁縫部屋で、一番活躍しているピンクッション。津軽塗の、徳利を入れる「袴」です。徳利袴は、針刺しに丁度良いのですが、なかなかこれは。。。というものに出会いません。これは、形も色合いもとても気に入っています。

                      
                          (おまけです)
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片付けついでに、お人形のソックスを縫いました。この素材は、私のカーディガンだったもので、ごく細番手で複雑に編まれている為、お人形アイテムにぴったり。色々縫って、はぎれも捨てられずにいて、今回の片付けでも、「こんなはぎれまで。。。」というものがやはり出てきました。すごい「気に入り度」(笑)。最終処分する前に、心残りが無いように、ソックスを大小2足。どの子が履いてくれるかな?これで、全て使い切りましたー。





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# by jeweleyes1984 | 2014-10-31 15:12 | Sewing・Knitting | Trackback


◆◇◆アンティーク素材の「救済」に日々奮闘中◆◇◆朽ちかけた布・レース・素材に新たな活躍の場と輝きを!


by jeweleyes1984

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